2022年02月25日
まんず咲くから、マンサク
こんにちは、日本枝もの普及協会(そんなもんナイ)会長の秋峰です
みなわん、今日もごきげんよう
1月から4月上旬くらいまでは『春の花木かぼく』といって花が咲く枝ものが大量に出回ります
と、いいたいところなのですが、コロナが始まる少しくらい前から徐々に枝ものが減り始めました
そして、このコロナ禍で本気で枝ものが花屋にナイ!
ないったらないのよ~~ p(T.T
いや、今時期なら桃とかはあるし、桜なんてわかりやすいものはあるけれど
一般的な方々にはお馴染みじゃない、大ぶりな枝ものは姿を消している
物忘れ大魔王なので、自分がいけたものはメモするようにしているんだけど、
そのメモを確認したところ何年もいけていない枝ものがゴロゴロ出てきちゃった

そのなかでも『マンサク』
これはびっくりするくらい何年もいけていない、お会いしていない
確認のため、いきつけの花屋数軒に尋ねてみたところ
「あぁ、しばらく見たことないですね~」
ひーえー!でございます
どどど、どうしよう

ここで奥の手ネットで検索したところ、
仰天のお値段だけど取り寄せができることが発覚した
お値段的にお弟子さんには申し訳ないけれど、稽古で使ってもらおうと決意
(決意するのはお弟子さんたち)
いけばなを習っていたとしても2度と手に取ることができないかもしれない花材なのだから、、、

マンサクは『まず、咲く』だからマンサク、春を一番に告げる花
そして、なんとも言えない独特の香りがする
稽古日の朝、へなうさ工房はこの独特の香りで満ちた
大きく深呼吸して思う存分その香りを楽しんでお弟子さんを待った
**-----*---**-----*---
2度と手にできる可能性はないのであれば、稽古する必要ない、そう思う方も多いだろう
けれど、わたしは思う
2度と手にできないからこそ、最後と心込めて、願いを込めて、魂込めていけて欲しいの

(稽古作品 基本のカタチ)

(稽古作品 自由にいける)
好きな人とどうしても分かれなくちゃいけなくなったとき
【もう、2度と会えないんだから思い出は作らない】
なのか
【もう、2度と会わないんだから最後に思い出を作ろう】
なのか
秋峰先生は、未練がましいところもあったりするのだ
みなわん、今日もごきげんよう
1月から4月上旬くらいまでは『春の花木かぼく』といって花が咲く枝ものが大量に出回ります
と、いいたいところなのですが、コロナが始まる少しくらい前から徐々に枝ものが減り始めました
そして、このコロナ禍で本気で枝ものが花屋にナイ!
ないったらないのよ~~ p(T.T
いや、今時期なら桃とかはあるし、桜なんてわかりやすいものはあるけれど
一般的な方々にはお馴染みじゃない、大ぶりな枝ものは姿を消している
物忘れ大魔王なので、自分がいけたものはメモするようにしているんだけど、
そのメモを確認したところ何年もいけていない枝ものがゴロゴロ出てきちゃった
そのなかでも『マンサク』
これはびっくりするくらい何年もいけていない、お会いしていない
確認のため、いきつけの花屋数軒に尋ねてみたところ
「あぁ、しばらく見たことないですね~」
ひーえー!でございます
どどど、どうしよう
ここで奥の手ネットで検索したところ、
仰天のお値段だけど取り寄せができることが発覚した
お値段的にお弟子さんには申し訳ないけれど、稽古で使ってもらおうと決意
(決意するのはお弟子さんたち)
いけばなを習っていたとしても2度と手に取ることができないかもしれない花材なのだから、、、
マンサクは『まず、咲く』だからマンサク、春を一番に告げる花
そして、なんとも言えない独特の香りがする
稽古日の朝、へなうさ工房はこの独特の香りで満ちた
大きく深呼吸して思う存分その香りを楽しんでお弟子さんを待った
**-----*---**-----*---
2度と手にできる可能性はないのであれば、稽古する必要ない、そう思う方も多いだろう
けれど、わたしは思う
2度と手にできないからこそ、最後と心込めて、願いを込めて、魂込めていけて欲しいの
(稽古作品 基本のカタチ)
(稽古作品 自由にいける)
好きな人とどうしても分かれなくちゃいけなくなったとき
【もう、2度と会えないんだから思い出は作らない】
なのか
【もう、2度と会わないんだから最後に思い出を作ろう】
なのか
秋峰先生は、未練がましいところもあったりするのだ
Posted by 秋峰 at
10:27
│Comments(0)
2022年02月21日
応援してるよ、二階堂くん
「秋峰さんは水とガラスの表現が絶妙に巧いね」
20年以上も前、東京でいけばなを習っていたときに言われたコトバ
この言葉がなければ、今のわたしはいない

この言葉を掛けてくれたのは、ちょうど一回り年下だったから、当時まだ20代の男性だった
いつも同い年でやっぱり男性のお友達と稽古に来ていて、まだ入門したてで基本を習っていた
一緒のお友達はめきめき上達して、そのひとらしさ、みたいな作風が出来上がっていたけれど、
この言葉を掛けてくれた人はなかなか上達できず、迷いが多かった
それでも一生懸命いけることをしていた
ていねいにていねいに指導されたことをなぞって、稽古に励んでいた
そしてなにより、他の人の作品を見る目はとても鋭かった
人を見る力は本当に恐れ入るものがあった
だから冒頭の言葉もあったのだ
「秋峰さんは水とガラスの使い方が絶妙に巧いよね」
まったく自覚がなかった
けど、この言葉に救われた
そして、今がある
大好きな「プレバト」
俳句に二階堂くんが出ると「おおっ」とついつい力を入れて見てしまう
「おばちゃん、いつも応援してるよ」とテレビの前でこぶしを握り締めちゃったりしてるのだ
出演回数はトップクラスなのに、いまだに才能ナシに何度も何度もなっている
それでも夏井先生の直しを素直に受け取り勉強熱心
くじけないで前向き、諦めないのだ
今日、その二階堂くんが久しぶりに才能アリを取った
そのときの夏井先生の喜び方も胸に染みた

わたしに水とガラスのことを言ってくれた彼はなかなか上達しないし、作風も定まらず、苦しんでいた
けどわたしは
「彼は大器晩成だと思うよ」と言っていた
その言葉に周りの人は
「そうかなぁ、イマイチだけどな」と取り合わなかったけれど、
彼の≪見る目≫をきちんと理解していればそういう言葉は出なかったんじゃないかと思う
彼は5,6年頑張ったけど、思うように表現力がつかず、いけばなから離れてしまった
もったいないと思った
長く苦労して、それでも諦めずにコツコツと積み重ねた人の経験は、誰よりも強い力となる
そして、ある日突然、それこそ花開く
突然、って書いたけど、積み重ねた揺るぎない実力が表に出るだけのことだ
ちょこちょこっとやって、なんとなく巧くできた人の方が
「ちょろいもんよ」と舐めてかかり、本当の力をつけることができないことが多い
なかなか上達しない人の方が所謂『本物』になることの方が多い
それをわたしは長くいけばなをしたことで知っている
だから二階堂くんのことも
「彼は大器晩成だと思う」と応援に力が入っちゃうのだ
そして、指導をする側になって、夏井先生の喜びが分かるのだ
二階堂くんを応援しながら、あの言葉を掛けてくれた彼を想う
続けていれば、きっと豊かで誰にもまねできない花をいけていただろうに
くじけず、それでも諦めない、
出来の悪いコほどかわいかったりするものなのだ
20年以上も前、東京でいけばなを習っていたときに言われたコトバ
この言葉がなければ、今のわたしはいない

この言葉を掛けてくれたのは、ちょうど一回り年下だったから、当時まだ20代の男性だった
いつも同い年でやっぱり男性のお友達と稽古に来ていて、まだ入門したてで基本を習っていた
一緒のお友達はめきめき上達して、そのひとらしさ、みたいな作風が出来上がっていたけれど、
この言葉を掛けてくれた人はなかなか上達できず、迷いが多かった
それでも一生懸命いけることをしていた
ていねいにていねいに指導されたことをなぞって、稽古に励んでいた
そしてなにより、他の人の作品を見る目はとても鋭かった
人を見る力は本当に恐れ入るものがあった
だから冒頭の言葉もあったのだ
「秋峰さんは水とガラスの使い方が絶妙に巧いよね」
まったく自覚がなかった
けど、この言葉に救われた
そして、今がある
大好きな「プレバト」
俳句に二階堂くんが出ると「おおっ」とついつい力を入れて見てしまう
「おばちゃん、いつも応援してるよ」とテレビの前でこぶしを握り締めちゃったりしてるのだ
出演回数はトップクラスなのに、いまだに才能ナシに何度も何度もなっている
それでも夏井先生の直しを素直に受け取り勉強熱心
くじけないで前向き、諦めないのだ
今日、その二階堂くんが久しぶりに才能アリを取った
そのときの夏井先生の喜び方も胸に染みた

わたしに水とガラスのことを言ってくれた彼はなかなか上達しないし、作風も定まらず、苦しんでいた
けどわたしは
「彼は大器晩成だと思うよ」と言っていた
その言葉に周りの人は
「そうかなぁ、イマイチだけどな」と取り合わなかったけれど、
彼の≪見る目≫をきちんと理解していればそういう言葉は出なかったんじゃないかと思う
彼は5,6年頑張ったけど、思うように表現力がつかず、いけばなから離れてしまった
もったいないと思った
長く苦労して、それでも諦めずにコツコツと積み重ねた人の経験は、誰よりも強い力となる
そして、ある日突然、それこそ花開く
突然、って書いたけど、積み重ねた揺るぎない実力が表に出るだけのことだ
ちょこちょこっとやって、なんとなく巧くできた人の方が
「ちょろいもんよ」と舐めてかかり、本当の力をつけることができないことが多い
なかなか上達しない人の方が所謂『本物』になることの方が多い
それをわたしは長くいけばなをしたことで知っている
だから二階堂くんのことも
「彼は大器晩成だと思う」と応援に力が入っちゃうのだ
そして、指導をする側になって、夏井先生の喜びが分かるのだ
二階堂くんを応援しながら、あの言葉を掛けてくれた彼を想う
続けていれば、きっと豊かで誰にもまねできない花をいけていただろうに
くじけず、それでも諦めない、
出来の悪いコほどかわいかったりするものなのだ
Posted by 秋峰 at
18:00
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